結局、西海選手のクラッチは、欠損したまま組み付けられました。
IDIマージナルレーシングチームの出した結論は、「壊したのもドライバーの責任。」
ドライバーは走るしかない!
ただし、もう一つ指示が入る。
「決勝中、完全に壊れてしまってはリタイアなので、ゆっくりしたペースで走れ。」と・・・。
予選 天候:晴れ コース:ドライ
運・不運もあるだろうが、レースの前にきっちり準備をし、不安となる箇所は全て取り払っておく。
これも、レースをする上で、すごく重要なことだ。
そう、極端に言えば、レースが終わったその瞬間から、次のレースは始まっているのだ。次のレースに向けて、しっかりと準備をしなければならない。
逆に言えば、45秒という極限のタイムが出なくても優勝することだってある。45秒が出せても優勝できないこともある。
それは何故か・・・。
それは、
レースだからさ。
だから、レースは面白い!
今回も、とても面白く、内容の濃いレースでしたが、正直エントリー台数が少ないのです。今現在、準備されている方もおりますが、ここを見ている皆様、新たな挑戦者として、86レースにエントリーしませんか?
レーシングスーツが必要で、消火器も必要な、敷居が高そうなレースに思えるかもしれませんが、やはり安全装備は重要です。
主催者側としては、86レースのエントリー台数が増えることを切に願っています・・・!
どうか、興味がある方、今年はまだ3戦ありますので、是非エントリーしてください。よろしくお願いします。
次回も、ご期待ください!
そして、是非、ギャラリーにも来て下さい。
皆さんで、熱いレースを楽しみましょう!!
西海選手のマシンは、今回フロントのディフューザーを変更してきた。開幕戦の時よりも、シンプルで、カラーリングもカッコイイ!!
そして、細部を確認すると、ドアミラーもスーパーGTばりのドライカーボンに変更!
各マシンの細部までチェックするとわかるが、非常に細かい部分まで工夫され、手が入っている。
その横で自走で来たマシンの汚れを落とす小西選手。
館合選手みずから、フロントガラスの拭き方をご指導・・・。
これで、コンマ5秒は速くなるとか・・・。そんなことあるわけないけど・・・(笑)。
DT−2からのエントリーながらも、かなり好タイムで周回しております。
あたり一面白煙が上がっています!
ただ、コース上にオイルが出ることはなく、そのまま予選続行です!
ああ〜っ!
品田選手、予選開始早々、白煙が・・・!
一瞬エンジンブローかと思いましたが、どうやらカムシャフトオイルシールが脱落したらしいです。
仲良くお互いのウエイトの重さを確認しあってる二人(笑)。
『いやぁ〜、やっぱ重いわ。』
自分のウエイトを、館合選手は、結局自腹でホームセンターで砂を買ってきた(笑)。
これも、手作りのレースならではだ・・・(笑)!
そして、やはり注目はこちらのお二人。西海選手と館合選手は、今回ルール上、ウエイトを積まなければならない。館合選手が40kg、西海選手が20kg。
ウエイトについて話す二人。
館合選手『ウエイトはミッションに負担かかるかなぁ〜?』
西海選手『ほんと、壊れるよ』←実際壊してる(笑)。
ゲートオープンの前の朝のひととき。
中央は、開幕戦の覇者、館合選手と、ディフェンディングチャンピオンのIDI西海選手。マジメな話をしているように見えるが、実は朝から爆笑トークで盛り上がっている(笑)。
DT−2クラスもシャンパンファイト!
古川選手、うれしい優勝!デビューウインです!
おめでとうございます。
恒例のシャンパンファイトです!シャンパンを良く振って・・・、
1、2、・・・サン!
で、西海選手が世界のナベアツばりにアホになっていたのは、場内大ウケでした(笑)!
そして、2位を死守した西海選手!
彼にとっては、これほどつらかったレースはないでしょう・・・。
スタートのミスで3位に転落した西海選手ですが、S字進入で山崎選手に襲いかかります!
特に2コーナー進入が苦しい・・・!
170km近く出ているところから、下りでシフトダウンできずに、何度もニュートラルで進入している・・・!
これは恐怖だ!!!
3コーナー立ち上がり、西海選手に貼りつく館合選手!
もう、何周もこんなバトルが続いている!
しかも珍しく気温が30℃を超え、ドライバーにはかなり過酷なレースだろう!
ゴールまで、残り5周くらいだろうか・・・。
いよいよ、西海選手のシフトチェンジが怪しくなってきた・・・!
ストレートでも、明らかにシフトのつなぎがおかしいことが、エキゾーストノートで伝わってくる・・・。
館合選手のベストは、今現在46秒台。西海選手は45秒台だ。
86レースで45秒台を出せる選手は、ほんの一握り。
もしも西海選手のクラッチトラブルが、前日の練習走行で出ていれば、今回優勝した可能性はかなり高かっただろう。
でも、それは、ちがう。
僕らがやっているのは、レースなんだ。
周回タイムを競っているんじゃない。レースはあくまで、20ラップした時点で、一番最初にゴールラインを通過したしたドライバーが速いのだ。
レース中のミスやマシントラブル・・・、これらを全て乗り越えたチームとドライバーが優勝できるのだ。
6位には飛鳥選手!
DT−2クラス3位獲得です!
降りてくるドライバーは、もう暑さでフラフラ・・・(笑)。
高々と手を挙げ、ファンの声援に応える館合選手・・・!
今回レーシングスーツを新調し、自身の赤いマシンにあわせたスーツにしてきました!
そして3位には、山崎選手・・・!
ここまでがDT−1クラス
4位には古川正一選手!
DT−2クラス優勝です!
5位には小西選手!
DT−2クラス2位獲得!
しかし・・・!
レースは何が起こるかわからない!
順調に走っているように見える館合選手にも、実はトラブルが・・・!
電動ファンが逆回転し、水温が130℃を超え始めていた・・・!
残り半周・・・なんとかもってくれ・・・!
チェッカーだっ!!
ゴール!館合選手、優勝だ!!
なんと、開幕戦から2連勝の快挙です!おめでとうございます!
ついにミッションがまともに入らなくなった西海選手は一気に遅れてしまう。
館合選手が独走状態に・・・!
2コーナー進入で一気に差を詰めようとする館合選手!
このあと・・・・!西海選手、2コーナーニュートラル進入で完全に失速・・・。館合選手がトップに躍り出る!
西海選手本当に苦しい!クラッチトラブルに加え、暑さがより一層、体力を消耗させる!
館合選手、このあと一気に西海選手のS字進入のインに仕掛けるが、両者のバンパー同士が、軽く接触!!
如何にギリギリのバトルかがわかる!!
追いかける館合選手にとっては、コーナー進入時に詰め寄ってなんとか仕掛けたい!
トップに躍り出た西海選手ですが、やはり簡単には逃げ切ることは出来ない・・・!というよりは、ミッションの操作性が益々悪化し、コーナー進入時は本当に苦しそう・・・。館合選手が一気に迫る!!
次の周、なんと西海選手がトップに・・・!
本当にクラッチ壊れているのか???
彼には、クラッチは必要ないのか・・・(笑)?
IDIマージナルレーシングチーム信頼を一身に背負って、必死で走る西海選手!!
すごいぞ!西海選手!!
最終コーナーでこの差だ!!
最初は館合選手の逃げ切りレースだと思ったが、そんなことはない!
こういうバトルがあってこそ、86レースなのだ!!
トラブルを抱えながらも、必死で館合選手を追いかける西海選手!!
この後、最終コーナー立ち上がりで一気に仕掛けます!!
4周目。
なんと、館合選手に西海選手が詰め寄ってきている!!
西海選手は後続を引き離しているから、決して館合選手のペースが落ちているわけじゃない・・・!
いったいどうやって、クラッチワークをしているんだろう?!
トップを走る館合選手!
このまま逃げ切りたいところ・・・!
追いかける西海選手と山崎選手、古川選手!!
オープニングラップは館合選手がとりました!
後続を少し引き離しています!
西海選手は2番手に上がってきました!
オイル消しのおがくずが舞います・・・!
トップは館合選手!
開幕戦に続き、連覇なるのか・・・!
各車、一丸となって、1コーナーに飛び込んでいきます!!
出遅れに加えて、シフトも入りにくいから、余計スタートがうまく出来ない西海選手は、どんどん順位を落としてしまう・・・。後ろから古川選手もロケットスタートでやってきた!!
スタート!!
なんと!西海選手がスタート出遅れ!!
一気にインを取りに行こうと、車体の向きを変える館合選手!!
そして、西海選手をパスしようとする山崎選手!!
古川選手がフォーメーションラップスタート時、エンジン始動できなかったので、最後尾スタートになってしまいました!
品田選手もスターティンググリッドに並びながら、結局カムシール脱落が再発してしまい、オイルが出たのでリタイアに・・・。
さあ、レッドシグナルが点灯し、消えると・・・!
いよいよ、2008年DTCC・AE86ワンメイクレース、決勝スタートです!
スタート前、場内アナウンスでドライバー紹介に手を上げて応える西海選手。
ゆっくり走れというチームの指示に「どの程度のラップタイムか?」と一応確認した西海選手だが、チームの応えは・・・、
「45秒台に決まってるだろ。」
「・・・・・!」
今、あるもので戦い抜く。これもドライバーの責任だ!!
そうこれが、IDIマージナルレーシングチームなのだ!!
スターティンググリッドに並ぼうとする各車両。
ポールの西海選手は、決勝に出場しています!!
時刻は11:35・・・。いよいよ決勝スタートです。
決勝開始1時間前。
小西選手のサービスカーとして、1台の86が来ており、クラッチを貸してもよいという申し出が西海選手にありましたが、IDIマージナルレーシングチームは、どのような結論を出すのでしょうか・・・?
決勝はリタイアなのか・・・!!
予期せぬ事態にピットには緊迫した雰囲気が・・・。
決勝 天候:晴れ コース:ドライ
予選2番手の館合選手のMスペシャルトレノチームは、当然西海選手のマシンの状況が気になります・・・。
館合選手の隣は、Mスペシャルトレノチームのカ○セ監督・・・。
内心シメシメと思っていませんか(笑)?
予選終了後、ミッションを降ろすマージナルレーシングチーム・・・。
そう、ミッションが入らないのだ。いつもなら45秒台の西海選手だが、予選の途中、46秒台を記録した後、シフトアップもダウンも入らなくなり、思うように走行できなかったようだ・・・。
心配そうな西海選手。
シフトが入らない原因は・・・、メタルクラッチの3枚羽が全て半分ずつ欠落してしまっていた・・・!
予備の部品はない・・・。さあ、どうするのだろう・・・。
さあ、これが予選結果だ!!
ポールはやはり西海選手! ただし、100分の4秒差で館合選手が続く・・・!!!
3位に山崎選手!
ここまでの順位は、ほぼ順当か・・・。以下、DT−2の古川選手と小西選手、飛鳥選手が続く・・・!
品田選手は、残念ながら予選走行できず!決勝まで復旧を期待したい!!
予選終了・・・!
各車クールダウンして、ピットに戻ってくる。
とにかく、今回の予選は路面温度がかなり高く、タイヤもタレて、コンディションが厳しかった。
果たして、予選結果は・・・?
ポールは誰なのか・・・。
さあ、館合選手が、西海選手に100分の4秒差まで迫る、46秒5をマーク!
西海選手のペースが上がらないことはIDIマージナルレーシングチームも当然わかっており、ピットも騒然としてきました!!
なにかマシンに異変が起こっているのでしょうか・・・!!!
47秒台に突入の山崎選手・・・!
ただし、路面温度がかなり高くなってきており、そこから中々タイムが縮まらない!!
館合選手はフロントのセッティング変更が効いたのか、S字の進入から立ち上がりが、前回よりかなりスムーズになってきている!
西海選手です!
前日はいつものごとく練習走行で45秒中盤を記録しているので、今回も悠々ポールかと思われましたが、46秒中盤から、何故だかペースが上がりません・・・。路面温度も高いですが、それが原因なのでしょうか・・・?
古川選手と絡み始める館合選手!
この辺りから、館合選手は好タイムを記録し始めました!
予選中、館合選手、燃料補給のためピットインです!
ギリギリまで燃料を減らし、必要最低限の積載燃料で走ることで、無駄な重量増を防ぎます!
短い予選時間、かつルール上、予選開始10分後はピット作業が出来なくなりますから、この辺り、チームワークが大切ですね!!
古川正一選手です!昔、ダートラで馴らした腕の持ち主で、果敢に攻めています!
DT−2からエントリーの飛鳥選手!
今回は走行前の入念なチェックもあって、閉め忘れていないですね(笑)。
さあ、各車、徐々にペースが上がっています!
いよいよ予選開始だ!
時刻は9:00をまわった。
各車、ピットロードに整列する。
さて、今回のエントリーは、7台とまだまださみしい状況である。
現在、マシンの準備中で、間に合っていない人も多いのだろうが、できればどんどんレースにエントリーして頂き、盛り上げて行きたいものだ!
予選前、ドライバーズブリーフィングが開催され、注意事項などが連絡される。
みなさん、リラックスしているようですが、そろそろ、気持ちの中は先頭モードに・・・!
昨年度47秒台を叩き出し、DT−1からのエントリーの品田選手!
かなり軽量化されたマシンで、ドア周りも自分で溶接し、補強してきている。
しかし、なんと前日の練習走行でピストン棚落ち・・・!
徹夜で、ピストン交換してきた根性に拍手を送りたい!!
チーム体制で、皆楽しそうだ。
カッコイイマシンだけに、レース前にはきっちり洗車もして、挑みたい。
フロントビューがこちら。かなりアグレッシブなカラーリングだ!
よく見ると、あちらこちらにエアーブラシで、桜の花びらが画ががれている。シブイ!!
カーナンバー87番、このマシンは・・・!
そう、開幕戦で古川選手が走った白の2Drレビン、チームTENREIのマシンである!
カラーリングも一新し、かなりレーシングマシンな外観で、ますます凄みを増している。
しかも、ご覧の通り、タイヤ・ホイールもしっかりと準備され、今回も好成績が期待される!!前日は、タイヤ銘柄のテストも行ったようだ!
今レースのドライバーは、開幕戦を走った古川選手の弟さんで、古川正一選手がステアリングを握り、DT−2よりエントリーである!!
7:05ゲートオープンし、各車・各チーム予選に向け、あわただしく準備を始める。
それもそのはず、86レースは比較的早目のスケジュールで、 予選:9:00〜、決勝:11:30〜となっている。
DT−2からエントリーの小西選手!
前回の無念を晴らしたいところです!
山崎選手!
今回のマシン改造効果に期待です!
さあ、タイムアタック開始です!
まずはNo.5の西海選手
続いて、No.33の館合選手!
予選開始直後、マシンを左右に揺らし、タイヤを暖める。
皆、当然まだスローペース。
これから激しいタイムアタックが行われる。
でも、予想以上に路面温度が高い気がする・・・。
2008 Hokkaido Production Race ROUND.2
今回のレース、終わってみれば、館合選手の開幕2連勝と言う結果でした!
開幕戦を逃してしまった、IDIマージナルレーシングチームとしては、前日の練習走行で45秒中盤を出し、今回まさに必勝体勢で望んだはず・・・!
結果として、予想外のクラッチトラブル・・・。
館合選手にとっても、予想外の2連勝だったかもしれない・・・。
今回のレースは天候も良く、路面温度もかなり上がりそうである。当然マシンの室内も高温になり、スプリントレースながら、ドライバーには過酷なレースになりそう・・・。
少しでもドライバーを冷やしたい。この導風パイプが物語っている・・・。
これはなかなか効きそうだ(笑)。
イケメンの山崎選手(笑)。
追っかけがたくさん出来ると困るので、顔は出せません(笑)。
今回カーナンバー1が割り当てられ、かなりご満悦www?
こちらは、DT−1にエントリーするもう一台のマシン山崎選手。コンセプトは、外観をノーマル然とし、そして中味も・・・、20バルブノーマル!
ノーマルでどこまでいけるか、でがんばっている。
でも、タイムは47秒フラットまで来ているのがすごいぞ!!
今回は、リアハッチをFRPにし、ガラスもポリカーボネートに変更することで軽量化をはかり、加えて、リアの足も等長リンク化するなど、大幅な改良を加えてきた!!
40kg・・・。実際持ってみると、かなり重いぞっ!!
Mスペシャルトレノチームもウエイトの固定で試行錯誤している。
走行中にウエイトが動かないようにしなければならない。
ドライバーの館合選手も気になるようである(笑)。
これが、今回より導入されたウエイトステッカー!
これで、ギャラリーにも、どの車両がどれだけウエイトを積んでいるかよくわかる。
ウエイトについてもう少し触れておくと、その積み方も重要である。
重量配置一つで、ブレーキングや旋回性能に影響を与えるからだ!
開幕戦の覇者、33番館合選手のマシン。
開幕戦での走りから、更なるタイムアップを狙い、今回はフロントのバネレートと車高を変更してきたらしい・・・。
2008年DTCC・AE86ワンメイクレースも2戦目をむかえる。
開幕戦はあいにくの雨であったが、今回はドライでレースが開催できそうである。
朝7:00前、既にコース入り口に並ぶマシン達・・・。
思うようにペースが上がらない西海選手だが、なんとか最後まで予選を走りきる・・・。
今回も開幕戦に続き、苦しい戦いになってしまうのか・・・!!!
一定のタイムが出たので、マシンをいたわり、クーリングで古川選手に道を譲る館合選手。